複合機の電話線(FAX線)はどうやって接続するの??何を用意すればいいんだっけ??

こんにちは!【コピタ】編集部です♪

コピー機・複合機を導入する前に準備しておくべき電話線(FAX線)について解説していきます。

コピー機・複合機を導入する際、どうしても「本体」や「印刷コスト」にばかり目が行きがちです

ただ実は準備しておかないと後から困るのが【FAX機能のための電話線(FAX線)】です。

今では光回線が主流になってきています。

従来のアナログ回線と呼ばれる電話回線を新しく導入される事業者は少なくなってきました。

アナログ回線が主流だった頃からの事業所様は、気にすることはないかもしれませんが、最近事業を立ち上げられた方は光回線の光電話を利用している企業様や個人事業主様が多いと思います。

その為、電話線にあまり触れる機会がないかもしれませんが、光回線を導入されている事務所にはNTTよりモデムと呼ばれる機器を設置されています。

そこには電話線の差込口がありますので、コピー機とつなぐことでFAXを利用できます。

コピー機・複合機でFAX利用される方は非常に多いと思いますが、実際に導入したときに困らないようにしていきましょう。

本記事では、コピー機・複合機のFAX機能を利用するうえで必須となる「電話線の種類」「準備すべき工事や手続き」「設置のポイント」「ひかり電話との関係性」などを分かりやすく丁寧にご紹介していきます。

これからコピー機の導入を検討されている方は是非参考にしてみて下さい。

目次

電話回線の申込み方法

まずはFAXを利用するためには電話回線事業者に(主にNTT)に連絡をして申し込みを行います。

一昔前であれば、アナログ回線(いわゆるNTTの固定電話回線)を引いている事業所が多かったため、FAXの導入もごく自然にできました。

今まではNTTへ直接連絡をして手続きを行っておりましたが、ひかり電話などのIP電話に移行をしています。

申込み完了後にFAX番号の取得と、電話回線を通すための工事を行います

申込みをしてから開通工事までに1ヶ月程時間を要しますのでなるべく早めに手配しておきましょう。

特に関西方面はインターネット工事日が決まるまでに時間がかかる傾向にあります。

※引っ越しの多い1~4月のような繁忙期はもっとかかりることがあり地域によっても時間が異なってきます。

もちろんコピー機・複合機の導入は別作業ですので、コピー機・複合機につなぐための電話線(FAX線、モジュラーケーブルとも呼ばれます)をご自身で用意する必要があります。

電話線は一般の家電量販店で簡単に入手することができます。

電話線ってどんな種類があるの?

電話線は家電量販店で簡単に購入することが可能です

電話線は3種類に分かれ、以下になります。

・6極2芯

・6極4芯

・6極6芯

「極」とは、コネクタ部の溝の数と覚えておきましょう。6極では端子に6つの溝があるということです。

「芯」は、この「極」の溝の中に配線されている導線の数を示しています。6極2芯ならば、端子には6つの溝があって、そのうち2つの溝に導線が通っているということですね。

この6極の電話線はモジュラーケーブルとも呼ばれる規格で、主に電話機本体を繋ぐときに使用されますが、複合機へ接続する線もこの6極線です。

6極線の中でどの芯を利用するかはコピー機・複合機の機種によって変わってくるため、取扱説明書での確認が必要ですが、現在はほとんどの複合機で「6極4芯」が推奨されています。

通常は電話のみの使用ならば2芯でも問題ないのですが、最近のコピー機・複合機はインターネットに接続できる機種が多くなってきていますよね。

インターネットに接続する場合にもこの電話線を利用することになるため、電話に使用する芯2つ+インターネットに使用する芯2つ=4芯が必要になる、というわけです。

ちなみに、6極2芯は家庭用電話機・FAXなど、6極4芯:ビジネスフォン・警報装置などで利用されています。

また、モジュラーケーブルは芯数の違いのほか、ケーブルも以下の2つの種類があります。

ストレートケーブル:両端のコネクタの極性がストレートに接続

ロールオーバー:両端のコネクタの極性が入れ替わって接続

(図上)ストレートケーブル
(図下)ロールオーバー

一般的に複合機のFAX電話線などでは「ストレートケーブル」を使用します。

あとは電話線の”長さ”ですね。

部屋の壁(電話線差込口)からコピー機・複合機を想定設置場所まで十分に届く長さの物を選びましょう。

下記URLより6極4芯の購入サイトをご覧いただけますので是非参考にしてみて下さい。

Amazon:6極4芯

電話線ってどうやって接続すればいいの??

コピー機・複合機の多くには、電話線(FAX線)を接続するための専用端子が本体の背面または側面に備わっています。

これらの端子は、FAX機能を使用する際に不可欠なもので、電話回線と複合機を正しく接続することで、FAXの送受信が可能になります。

電話線を接続するための差込口には、主に「TEL」と「LINE」という2つの名称が記載されています。

また、それぞれの差込口には明確に異なる役割があります。

「TEL」はコピー機・複合機に電話を繋ぐときに使用する接続端子なので今回は使用しません。

ただし、後ほど触れるように、「TEL」端子には別の便利な使い道があります。 

FAXを利用したい場合は、壁から出ている電話線を「LINE」に接続しましょう。

これで接続は完成、コピー機・複合機でFAX機能を使えるようになります!!

この作業が完了すれば、FAX機能に必要な物理的な接続はすべて整った状態になります。

あとはコピー機・複合機の設定画面でFAXの基本情報(送信元番号や送信者名など)を入力すれば、すぐにFAXの送受信が行えるようになります。

ちなみに…

コピー機・複合機でFAXを使うための接続方法をご紹介してきましたが、コピー機・複合機を利用して電話が使うことができます。

先ほどお伝えしたコピー機・複合機のもう1つの接続部分、「TEL」に電話線を差し込み、その線を電話機に繋ぐことで電話ができるようになります。

通常、電話を使いたい場合は電話専用の番号を取得しなければなりませんが、この方法で電話機を繋ぐと、FAXと同じ番号で電話機を使用できるのです。

電話回線をもう一本契約しなくても、FAX番号を使って電話としても利用できるため、コスト面でもメリットがあると言えるでしょう。

1つ注意が必要なことは、この電話機で電話をしているときは複合機でFAXの送受信ができなくなるということです。

つまり、1つの回線をFAXと電話の両方で使う場合には、どちらかの通信が終わるまで、もう一方は使えない状態になるというわけです。

これは回線の構造上の制限なので、防ぐことはできません。

そのため、普段使用している電話が故障してしまったときなどの急な連絡手段が必要になったときに活用する、といった形で備えておくと安心です。

コピー機・複合機に「ひかり電話」は対応している?

FAXの接続口やモジュラージャック(電話線の差込口)、ケーブルの種類や端子の仕様など、導入前に押さえておきたい基本情報を中心にご紹介しました。

しかし、時代の流れとともに通信環境は大きく変化しています。

特に、オフィスの通信インフラの中心がアナログから光回線にシフトしている現在、多くの事業者様がすでに「ひかり電話(IP電話)」を導入されています。

恐らくこれから導入の検討している方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、ひかり電話を使ってFAXを利用したいときに必要な知識や注意点について、少し踏み込んでご説明いたします。

まず、「ひかり電話」とは、NTTが提供するインターネット回線(フレッツ光)を利用したIP電話サービスのことを指します。

従来のアナログ電話と異なり、音声通話をデジタル信号に変換してインターネット経由でやり取りを行います。

通話料金を抑えられるだけでなく、クリアで高音質な通話が可能になるというメリットがあります。

また、全国一律の通話料金、または定額制のプランなどが充実しているため、小規模事業者や新規開業のオフィスでも、コストパフォーマンスの高い通信環境を実現できます。

もちろんこの「ひかり電話」でもコピー機・複合機でFAXを利用できます。

「ひかり電話はインターネットだからFAXは使えないのでは?」と心配される方も多いかと思います。

ですが、結論から言うと、基本的には問題なくFAXは利用可能です。

ただし、いくつかの以下の条件を満たす必要があります。

一般加入電話と同等の通話品質が確保されていること

コピー機・複合機が「スーパーG3(スーパー3G)」に対応していること

スーパーG3は、今まで使われていた「G3」規格の機能を拡張させたアナログ回線に対応した電話回線の規格になり、利用するケーブルはLANケーブルとなります。

「ひかり電話」は料金以外にもオフィスのインターネットや電話を光回線に統一することで窓口が一本化できます。

従来、インターネット回線と電話回線を別々に契約していた場合、工事・請求・保守などの窓口もバラバラになってしまい、移転やトラブル時に煩雑な手続きが発生していました。

しかし、光回線に統一することで、以下のような業務全体の効率化・コスト削減に大きく貢献することができます。

通信費の一括管理が可能になる

経理処理や税務処理がスムーズに

オフィス移転時の手続きが1回で済む

インターネットと電話の同時障害時も一元サポートを受けられる

電話線の接続方法についてのまとめ

電話線の接続方法について解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

本記事でお伝えさせて頂いた通り、FAXは従来のアナログ回線だけでなく、光回線(ひかり電話)を活用した通信環境でも十分に対応可能です。

基本的に、FAXはコピー機・複合機の「LINE」の接続端子に繋ぐだけなので、誰でも簡単に接続できます。

用意する電話線(モジュラーケーブル)には、端子やケーブルに種類はありますが、複合機のFAX電話線は「6極4芯のストレートケーブル」を購入すれば間違いはありません。

コピー機・複合機を導入する前の事前準備で無駄な経費がかからないように覚えておきましょう!!

時代はペーパーレス化が進み、さまざまなコミュニケーションツールの進化により、電話とFAXの利用に対して厳しい意見が出てくるようにもなってきました。

ただ、ビジネスシーンにおいては未だ非常に重要な役割を担っています。

FAX対応のコピー機・複合機を導入予定の方は、通信環境と合わせて検討されることをおすすめいたします。

補足

大型コピー機レンタルサービス【コピタ】では、導入前に準備していただくものは事前にしっかりご案内いたします。

いざ、導入時に「電話線がない!」となっても当社技術スタッフにお任せください!!

コピー機・複合機の動作確認までしっかりサポートさせて頂きます!

もちろん、コピー機・複合機にとって重要な保守メンテナンスも無料で対応しております。

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最後に少し触れた、「ひかり電話」のお手配も承ります。